数珠のお話
葬儀で使う数珠といえば、男性の場合持つと良いとされている数珠色は、黒や茶色です。
黒や濃い茶色には魔除けの意味があります。男性が黒や濃い茶色のなどの濃い色の数珠色を持つことで、自分自身だけではなく、家族や大切な人も守るという意味が込められています。
その組み合わせとして良いとされているふさの色は茶色や黒です。
ところが先日お客様から白い房の数珠はないのか?
と云う問い合わせがありました。
調べてみると、東北・北陸地方では、透明の数珠玉が主流で、
また、ふさの色はお通夜や葬儀の時は白、
法事時は色がついたものという使い分けが基本だそうです。
白色、透明には浄化の意味があります。
地域や慣習によってそれぞれ意味を持ち、違いがあるものですね。
それぞれの違いは良い悪いではなく、慣習の違いルーツの違いのようなものです。
残念ながら白い房の男性用の数珠はご用意できませんでしたが、
女性用の白い房のもので対応していただきました。
他にも細かな慣習の違い教えていただくことがあります。
そんなこともまた、次の機会にお伝えします。