初七日法要を執り行う場合の服装


初七日法要では、準喪服を着用するのがマナーで、

これはご家族だけで執り行う場合でも変わりません。

次の項目では、気をつけるべき服装のマナーについて解説していきます。


〇男性の準喪服

男性の準喪服は、ブラックスーツです。

ボタンはシングル・ダブルのどちらでも構いませんが、

ビジネススーツとは違うため注意しましょう。

シャツは白無地が基本ですが、シャツ以外の小物は黒で統一しましょう。

靴は革靴で、なるべく金具がついていないものが理想です。

アクセサリーは、結婚指輪と時計以外は外すようにしましょう。


〇女性の準喪服

女性は黒のスーツかワンピースを着用しましょう。

このとき、スカートではなくパンツスタイルでも構いません。

また、華美な装飾やレースがついているものは極力控えましょう。

パンプスなどの小物は黒で統一し、ストッキングは20~30デニールのものが最適です。

厚手のものはおすすめしませんが、冬場であれば防寒を優先しても問題はありません。

服装以外の身だしなみについては、髪の毛はしっかりとまとめ、

清潔感を出しましょう。また、化粧はナチュラルな仕上がりを意識し、

アクセサリーは結婚指輪のみとします。

ただし、真珠のイヤリングや一連のネックレスは、

涙を表現する小物とされているためマナー違反とはなりません。


〇子どもの準喪服

子どもの服については、学校指定の制服があればそれを着用させましょう。

学生服は正装とみなされているので、

黒・白以外のカラーが入っていても問題はありません。

制服がない場合は、黒・ネイビーなど落ち着いた色の服を用意しましょう。

靴下は、黒または白を着用します。

靴は黒のローファーが望ましいですが、

なければ黒のスニーカーでも構いません。

ただし、中学生以上の場合はスニーカーだと失礼にあたる可能性もあります。


〇平服と案内された場合は「略喪服」で参列する

「平服でも良い」という案内があった場合は、略喪服を着用しましょう。

男性であれば、黒・グレー・ネイビーのスーツ、

女性も同じ色合いのワンピースなどが平服にあたります。

もちろん、「平服=普段着」ではないので注意しましょう。


初七日法要は、最初に訪れる忌日法要であり、

ご家族だけで執り行っても問題はありません。

しかし、ご家族だけだからといっても「法要」ですので、

身だしなみはしっかりと整えなければなりません。

初七日法要は、故人様が極楽浄土へ無事に行けますようにと

祈る大切な儀式です。いざ執り行うとなった際に

困らないよう、初七日法要への理解を深めておきましょう。