お葬式に参列する方へ【マナー編】 RSS


   

弔電について

どうしても弔問できない時には弔電をお世話になった人や知り合いが亡くなったのなら、やはり直接足を運んで最後の挨拶をさせていただきたいもの。しかし、病気であるなどの理由でどうしても弔問できないことがあります。そういったときにぜひ利用したいのが弔電です。そこで、今回は弔電を打つときのマナーについて考えてみました。24時間受け付けてくれるインターネットが便利弔電は郵便局で直接申し込む方法のほか、電話で申し込む方法とインターネットで申し込む方法があります。電話で申し込む方法は受付の時間や配達時間が決まっているので注意をする必要があります。最寄のNTTなどで確かめておくとよいでしょう。弔電を打つ際には「115」に電話をすれば申し込めます。インターネットでは24時間受付を行ってくれるほか、代表的なメッセージが載っているのでそれを使うことができたり、白菊<刺しゅう> 、惜別<おし花>など台紙を見て選ぶこともできます。弔電を打つ時の決まり弔電を打つときには、決まりがあるのでそれにしたがっておこなうようにしましょう。宛名 喪主喪主の名前が分からない時は亡くなられた方の名前を書き、その御遺族様宛としても良い宛先 基本は遺族宅最近では通夜や告別式の会場に直接送る事も増えている文章 NTTのサイト他、さまざまなサイトで紹介されているので参考に。自分で書き起こす場合は、以下に注意。 ● 忌み言葉を避ける不幸が重なる事を暗示させる言葉 「重ねる」「再三」不幸が再び来ることを暗示する言葉 「また」「たびたび」縁起の悪い言葉 「九」「四」● 仏教以外の場合は、仏教用語を避ける「ご冥福」「供養」その他誤字脱字に気をつけるのはもちろんのこと、家族がなくなってショックを受けている方々に送るのですから、あまり直接的に「死ぬ」などの言葉を使うのはやめておいたほうがよいでしょう。

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お悔やみの言葉

お悔やみの言葉は弔問時に大切な方を亡くした、ご遺族に対して思いやりをもってかける言葉です。「このたびはご愁傷さまでございます」「お悔やみ申しあげます」などのような言葉が代表的です。「愁」は物悲しさを意味し、「傷」は強い悲しみを意味します。声のトーンは抑えて小さめの声で挨拶するのが基本です。死因や故人の年齢によってお悔やみの言葉をかえることもありますが、こちらから死因を尋ねるのは控えましょう。一般的なお悔やみの言葉として「このたびは誠にご愁傷さまでございます。心からお悔やみ申し上げます」と伝えます。お悔やみの言葉は信仰する宗教によってかわる場合があります。宗教によって死に対する考え方が異なるためです。たとえばキリスト教では、人の死は「悲しい終わり」ではなく、「神のもとに召される」という意味を持ちます。このことからキリスト教の葬儀は、神に感謝し、故人を偲ぶ式典になります。お悔やみの言葉としては「安らかなお眠りをお祈り申し上げます」が一般的です。このように死に対する考え方は宗教によって違いがあるので、参列する際に配慮しましょう。お悔やみの言葉を、いつ、どこで伝えるかによって添える言葉がかわります。たとえば葬儀の受付では基本的なお悔やみの言葉につづけて「お参りさせていただきます」や仏式なら「ご焼香をさせていただきます」といった言葉を添えます。通夜で通夜ぶるまいに呼ばれ退席するときは受付で「おもてなしに預かりました。今日はこれで失礼いたします」と伝えます。葬儀に参列できず後日、喪家を訪ねる場合は、一般的なお悔やみの言葉の後に参列できなかったことを詫びる言葉「あいにく仕事で遠方におり、ご葬儀にうかがえず、失礼をお許しください」を添えます。そのうえで「お参りさせていただきたい」旨を伝えましょう。  

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喪服の時のマスクは何色?

喪服の時のマスクは何色? マスク着用について 以前は葬儀でマスクを着用することに否定的な意見を持つ人もいました。しかし、新型コロナウィルスの流行に伴い、葬儀でのマスク着用の考え方も変わってきています。 感染症の流行時は、喪主・参列者・葬儀スタッフ全員がマスクを着用することが現在のマナー。通夜・告別式・焼香もマスクを着用して問題ありません。自分のための感染症対策だけではなく、他の参列者への気遣いにもなります。 マスクの色について 葬儀で着用するマスクは色柄物ではなく、白が好ましいとされています。葬儀には黒というイメージがあるかもしれませんが、黒色のマスクはカジュアルな印象を与えることもあるため避けた方が良いです。ただし、新型コロナウイルスなど感染症の流行によりマスク不足になった場合は例外。白色のマスクが手に入りにくい状況であれば色柄マスクがNGということにはなりません。 最後に <人が集まるところにはマスクをしていく>ようになったのはコロナが流行りだしてからですので、色・外すタイミングに疑問を持つのも当然のことです。 マスクをする・咳エチケットを守る・密にならない・消毒一つ一つがあなたの思いやりです。最低限を守り素敵なお式になるよう願っています

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数珠のお話

数珠のお話 葬儀で使う数珠といえば、男性の場合持つと良いとされている数珠色は、黒や茶色です。 黒や濃い茶色には魔除けの意味があります。男性が黒や濃い茶色のなどの濃い色の数珠色を持つことで、自分自身だけではなく、家族や大切な人も守るという意味が込められています。その組み合わせとして良いとされているふさの色は茶色や黒です。ところが先日お客様から白い房の数珠はないのか?と云う問い合わせがありました。調べてみると、東北・北陸地方では、透明の数珠玉が主流で、また、ふさの色はお通夜や葬儀の時は白、法事時は色がついたものという使い分けが基本だそうです。 白色、透明には浄化の意味があります。地域や慣習によってそれぞれ意味を持ち、違いがあるものですね。それぞれの違いは良い悪いではなく、慣習の違いルーツの違いのようなものです。残念ながら白い房の男性用の数珠はご用意できませんでしたが、女性用の白い房のもので対応していただきました。他にも細かな慣習の違い教えていただくことがあります。そんなこともまた、次の機会にお伝えします。

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着物の喪服のマナー:生地・着こなし

着物の喪服を着用する場合のマナー ①季節に合わせた素材を着る 10月から5月は、胴裏・袖裏・裾回しなどに裏地を付けて仕上げる袷(あわせ)仕立てを、袷では暑くなる6月と9月には、裏地をすべて除いた単衣(ひとえ)仕立てを着用します。 より暑さが厳しい7月と8月には、糸の密度を粗くして風通しをよくした絽を使った薄物(うすもの)を着用しましょう。 冬(袷 生地) 夏(単衣 生地) ②喪服着物の着こなし・着付けマナー 格式の高い紋付きの着物には、袋帯を合わせますが、喪服の着物の場合には、「悲しみが重ならないように一重太鼓にする」という意味から、黒の名古屋帯を合わせます。帯に合わせる帯揚げ・帯締めも黒で統一します。 夏の薄物の着物には絽の名古屋帯を、帯揚げや帯締めなどの小物も夏用のものを合わせます。最近では、名古屋帯をリバーシブルに仕立てて、夏冬着用できる帯もあります。 帯は、一重の太鼓結びにし、お太鼓の高さは、華やかにならないよう低めにします。お太鼓の大きさも控えめにし、たれも短くします。帯締めは、帯幅の中心よりやや下に締めて、房は下向きにし、帯揚げもあまり外に出さないよう、控えめにします。 髪型は華美に見えるスタイルは避け、ヘアアクセサリーなどもできるだけつけないようにしましょう。メイクは薄めに、特にキラキラ光るラメ系やパール系は望ましくありません。色味もナチュラルなものを選びましょう。

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