数珠のお話

数珠のお話


数珠は必要?意味と選び方|

使い回し・子ども用・地域差までやさしく解説

 

「数珠ってなくてもいい?」「何のためにするの?」——喪服レンタルの現場でよくいただく質問に、実例とともにお答えします。 さらに、使い回しはNGか子どもはどうするか地域差(東北・北陸の白房など)も紹介します。

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数珠ってなくてもいい?何のためにするの?

 

結論:数珠はお守りのようなもの。ご本人が心を落ち着け、故人の冥福を祈るための道具です。

参列時に必須ではない会場もありますが、持参が望ましい礼儀とされるのが一般的です。宗派が分からない方は、まずは宗派を問わず使える略式数珠(片手念珠)から用意すれば安心です。


使い回しは大丈夫?

 

当店では、数珠は「個人のお守り」という考え方から、使い回し(共有)は推奨していません。同じ家でも、それぞれが自分の一本を持つのがおすすめです。 どうしても間に合わない場合は応急的に借りてもマナー違反とは限りませんが、のちほど各自の数珠をご用意ください。


子どもの数珠はどうする?

 

  • 抱っこするくらい小さい子:なくてOK。お母さん・ご家族が手を合わせて一緒に祈る気持ちで十分です。
  • ひとりで参列・遊ばない年齢:持たせても可。ただし数珠は繊細で、切れると散乱して大変。お子様用(珠が小さめ・やさしい配色)を選ぶと安心です。

お子様用にはブルーやピンクなど上品な淡色もあります。弔事では派手すぎない色味を選びましょう。



数珠の種類と選び方(かんたん早見)

種類 特徴 おすすめ
略式数珠(片手念珠) 宗派共通で使いやすい。一連タイプ。 初めての方・一家でそろえる方に。
本式数珠(二連) 宗派ごとに玉数・房・配置が異なる。 宗派が明確な方・長く本格的に使う方。


 

弔事に向く代表的な色と素材

  • 男性:黒・濃茶(黒檀・縞黒檀・黒オニキスなど)+房は黒 or 茶
  • 女性:無色透明〜落ち着いた色(本水晶・オニキス・紫檀など)+房はグレー・藤色など控えめ

黒や濃い茶には魔除け・守護の願いが込められるとされ、自分と家族・大切な人を守る意味合いで選ばれることが多いです。



地域差もある:東北・北陸の「白い房」「透明玉」

先日、「白い房の数珠はありますか?」というお問い合わせがありました。地域の慣習を伺うと、東北・北陸では透明の玉が主流で、通夜・葬儀は白房/法事は色房という使い分けが基本とのこと。

白や透明には浄化の意味合いがあり、地域や家のしきたりに根ざした違いがあります。良し悪しではなく、ルーツの違いとして尊重したいポイントですね。

当店では男性用の白房はお取り扱いがなく、今回は女性用の白房でご対応しました。ご希望があれば事前にご相談ください。


サイズ感と持ちやすさ

  • 男性:玉サイズの目安は10〜12mm。手が大きい方はやや大玉が扱いやすい。
  • 女性:7〜8mm前後が上品で扱いやすい。

迷ったら店頭で手にかけてみるのが一番。店舗アクセスLINEで相談をご利用ください。



よくある質問(FAQ)

 

Q. 数珠が間に合わないときは?
A. 応急的に借りてもOKですが、落ち着いたらご自身の一本をご用意ください。略式なら宗派を問わず使えます。料金はこちら
Q. 宗派が分かりません。
A. まずは略式数珠で大丈夫です。宗派が分かれば将来本式への買い替えも可能です。
Q. 子どもは数珠を持たなきゃダメ?
A. 小さなお子さんはなくてOK。座って静かに参列できる年齢になったら、お子様用を検討してください。



まとめ:迷ったら「略式・落ち着いた色・自分専用」

最短解:まずは宗派共通の略式数珠を、自分専用に1本。男性は黒・濃茶、女性は透明〜落ち着いた色が安心。
地域の慣習がある場合は、ご家族と確認して選びましょう。
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