
喪服の着物は誰が着るべき?格式とシーン別の選び方ガイド
喪服の着物は誰が着るべき?格式とシーン別の選び方ガイド
「喪服の着物って、誰が着るもの?」「自分は着ても大丈夫?」そんな疑問を持つ方は少なくありません。
この記事では、着物の喪服の格式の意味から、シーン別の判断基準、実際のケース別アドバイスまで、分かりやすく解説します。
着物の喪服=弔事で最も格式の高い礼装
着物の喪服は、弔事における最も格式の高い正式礼装(正喪服)です。和装の中でも特に格式が高く、故人に最も近い立場の方が着用するのが一般的です。たとえば、配偶者や親、子どもなどの近親者がこれに該当します。
喪服の「格式」とは?着用する人の関係で変わる
喪服は「誰が着るか」で、その格式の高さが変わります。
- 故人に近い関係 → 正喪服(着物 or ブラックフォーマル)
- 少し離れた関係(いとこ・友人など) → 平喪服・略喪服
つまり、関係が遠くなるほど、服装も控えめにするのがマナーです。
着物は通夜よりも告別式に多い
喪服の着物は、最も格式が高い分、「通夜では洋装で参列、告別式で着物を着る」というケースが多いです。
ただし、通夜に着物を着てはいけないわけではありません。あくまで地域性や家族の方針に合わせて判断するのがよいでしょう。
着物を着るべきか迷ったら?レンタルという選択肢も
「着るべきかどうか迷う」「着物を持っていない」場合でも心配はいりません。近年では葬儀会館やレンタル店で、当日レンタル・当日受け取りが可能なサービスも増えています。
1日考える時間があるので、まずは家族や親族と相談するのがベストです。
【実例で解説】着物を着ても良いか?判断の目安
以下に、実際に多い3つのケースを紹介します。着物の着用可否は、周囲の服装・喪主の意向によっても変わることを理解しておきましょう。
ケース① 義理の祖父が亡くなった(A子さん)
- 義母が喪服の着物を着る → A子さんも着物OK
- 義母が洋装で参列 → A子さんは洋装(正喪服 or 平喪服)がおすすめ
ケース② 実父が亡くなった(B子さん)喪主は夫
- 母(喪主ではない)が着物を着る → B子さんも着物OK
- 母が洋装 → B子さんは洋装(正喪服 or 平喪服)でもよい
※ただし、母が高齢などで着物が難しいと明らかな場合は、B子さんが着物を着るのも自然です。親族間での相談をおすすめします。
ケース③ 義父が亡くなった(C子さん)喪主は義母・着物なし
- 義母(喪主)と義妹が着物を着る → C子さんも着物OK(レンタルでもOK)
- 洋装でももちろん問題なし
まとめ
喪服の着物は、着用のタイミングや立場によって意味が変わってきます。大切なのは「周囲との調和」と「失礼がないこと」です。
迷ったときは、喪主や親族に相談し、着物がふさわしいか確認してから選ぶのが安心です。最近は、レンタルで当日受け取り・試着も可能なサービスがあるため、「着てみたいけど迷う」方も、一度検討してみてください。