自然葬が注目される理由
最近注目されている埋葬方法として自然葬というものがあります。これは、山や海などに散骨し、自然に故人をお帰しするという方法です。人間はもともと自然から生まれたもの。死んだら自然に戻るのが自然なのではないかということで、選ばれる方が増えています。また、後継者問題などで、今後のケアが必要ない自然葬を選ばれる方も多いようです。そのほかにも、宗派にとらわれないので、あまり宗教にとらわれたくない形が選ばれるケースも増えているようです。生物的に自然で、なおかつ遺族にもあまり負担にならない自然葬とはいったいどういったものなのでしょうか。それを今回は見ていきたいと思います。自然葬昔、俳優・石原裕次郎さんの遺骨の一部を、彼が好きだった湘南の海にまきたいと兄の石原慎太郎さんが申し出たことがありました。しかし、このときは許可されなかったそうです。しかし、今では節度をもって行われる限り問題はない、ということになっています。実は自然葬というのは、海外ではとても一般的なもののようです。ネール元首相、周恩来元首相らが自らの生前の意志によって自然葬を選んでいることは有名な話です。現在、日本で行われている自然葬の方法の代表的なものとしては次のようなものがあります。1. 船舶で海に散骨する方法2. ヘリコプターによって空から海上へ散骨する方法3. 山や森に散骨する方法1と2の場合は家族が同乗する方法と、業者に任せる方法があります。それぞれにより値段が変わってきます。しかし、家族が同乗する場合はたとえば下記のようになります。1. 船に乗船2. 故人とお別れ献花3. 散骨4. 献花(献酒、風水)5. 黙祷また、とてもユニークなものには宇宙葬などもあります。これはご遺骨を専用カプセルに納めて衛星ロケットから地球軌道上に打ち上げるという方法。死後に生まれた地球を宇宙から見守るということで、とてもロマンがありますよね。この際には、衛星ロケットの打ち上げから、地球周回の軌道に乗るまでを撮影したビデオをもらえたり、打ち上げに使用した衛星ロケットの写真をもらえたり、といろいろと工夫が凝らされています。自然葬の注意点基本として自然葬は、自然にお遺骨を帰すのが基本です。ただし、どこにでも散骨していいというわけではありません。たとえば、公海上5海割以上での散骨ならば、特に問題はないとされています。しかし、他人の私有地の場合に散骨してしまうと後で問題になることがあります。ですから、その場合は、きちんとその土地の人から同意をもらう必要があるでしょう。また、実は自宅で行うのも×。これは、国の定める墓地・埋葬法等や、法務省刑法第190条「遺骨遺棄」等の法律上の関係上できないので、この点は注意して選ぶ必要があります。そのほかにもいろいろと注意する必要があります。海や空から散骨する方法ではボートやチャーター機が必要になります。また、散骨する際には、遺骨は約2mm~5mmの粉末状にする必要がありますので、これをきちんと行うのは個人ではかなり難しいことです。場所のことも含めて、やはりなれないといろいろなトラブルが起こりがち。できれば自然葬を請け負っている会社にお願いするのが一番よいでしょう。
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どうしても弔問できない時には弔電をお世話になった人や知り合いが亡くなったのなら、やはり直接足を運んで最後の挨拶をさせていただきたいもの。しかし、病気であるなどの理由でどうしても弔問できないことがあります。そういったときにぜひ利用したいのが弔電です。そこで、今回は弔電を打つときのマナーについて考えてみました。24時間受け付けてくれるインターネットが便利弔電は郵便局で直接申し込む方法のほか、電話で申し込む方法とインターネットで申し込む方法があります。電話で申し込む方法は受付の時間や配達時間が決まっているので注意をする必要があります。最寄のNTTなどで確かめておくとよいでしょう。弔電を打つ際には「115」に電話をすれば申し込めます。インターネットでは24時間受付を行ってくれるほか、代表的なメッセージが載っているのでそれを使うことができたり、白菊<刺しゅう> 、惜別<おし花>など台紙を見て選ぶこともできます。弔電を打つ時の決まり弔電を打つときには、決まりがあるのでそれにしたがっておこなうようにしましょう。宛名 喪主喪主の名前が分からない時は亡くなられた方の名前を書き、その御遺族様宛としても良い宛先 基本は遺族宅最近では通夜や告別式の会場に直接送る事も増えている文章 NTTのサイト他、さまざまなサイトで紹介されているので参考に。自分で書き起こす場合は、以下に注意。 ● 忌み言葉を避ける不幸が重なる事を暗示させる言葉 「重ねる」「再三」不幸が再び来ることを暗示する言葉 「また」「たびたび」縁起の悪い言葉 「九」「四」● 仏教以外の場合は、仏教用語を避ける「ご冥福」「供養」その他誤字脱字に気をつけるのはもちろんのこと、家族がなくなってショックを受けている方々に送るのですから、あまり直接的に「死ぬ」などの言葉を使うのはやめておいたほうがよいでしょう。
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お悔やみの言葉は弔問時に大切な方を亡くした、ご遺族に対して思いやりをもってかける言葉です。「このたびはご愁傷さまでございます」「お悔やみ申しあげます」などのような言葉が代表的です。「愁」は物悲しさを意味し、「傷」は強い悲しみを意味します。声のトーンは抑えて小さめの声で挨拶するのが基本です。死因や故人の年齢によってお悔やみの言葉をかえることもありますが、こちらから死因を尋ねるのは控えましょう。一般的なお悔やみの言葉として「このたびは誠にご愁傷さまでございます。心からお悔やみ申し上げます」と伝えます。お悔やみの言葉は信仰する宗教によってかわる場合があります。宗教によって死に対する考え方が異なるためです。たとえばキリスト教では、人の死は「悲しい終わり」ではなく、「神のもとに召される」という意味を持ちます。このことからキリスト教の葬儀は、神に感謝し、故人を偲ぶ式典になります。お悔やみの言葉としては「安らかなお眠りをお祈り申し上げます」が一般的です。このように死に対する考え方は宗教によって違いがあるので、参列する際に配慮しましょう。お悔やみの言葉を、いつ、どこで伝えるかによって添える言葉がかわります。たとえば葬儀の受付では基本的なお悔やみの言葉につづけて「お参りさせていただきます」や仏式なら「ご焼香をさせていただきます」といった言葉を添えます。通夜で通夜ぶるまいに呼ばれ退席するときは受付で「おもてなしに預かりました。今日はこれで失礼いたします」と伝えます。葬儀に参列できず後日、喪家を訪ねる場合は、一般的なお悔やみの言葉の後に参列できなかったことを詫びる言葉「あいにく仕事で遠方におり、ご葬儀にうかがえず、失礼をお許しください」を添えます。そのうえで「お参りさせていただきたい」旨を伝えましょう。
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喪服の時のマスクは何色?
マスク着用について
以前は葬儀でマスクを着用することに否定的な意見を持つ人もいました。しかし、新型コロナウィルスの流行に伴い、葬儀でのマスク着用の考え方も変わってきています。
感染症の流行時は、喪主・参列者・葬儀スタッフ全員がマスクを着用することが現在のマナー。通夜・告別式・焼香もマスクを着用して問題ありません。自分のための感染症対策だけではなく、他の参列者への気遣いにもなります。
マスクの色について
葬儀で着用するマスクは色柄物ではなく、白が好ましいとされています。葬儀には黒というイメージがあるかもしれませんが、黒色のマスクはカジュアルな印象を与えることもあるため避けた方が良いです。ただし、新型コロナウイルスなど感染症の流行によりマスク不足になった場合は例外。白色のマスクが手に入りにくい状況であれば色柄マスクがNGということにはなりません。
最後に
<人が集まるところにはマスクをしていく>ようになったのはコロナが流行りだしてからですので、色・外すタイミングに疑問を持つのも当然のことです。
マスクをする・咳エチケットを守る・密にならない・消毒一つ一つがあなたの思いやりです。最低限を守り素敵なお式になるよう願っています
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お葬式当日に「ワイシャツがない!」と慌てないために、今すぐシャツの襟をチェック。冠婚葬祭で間違いないレギュラーカラーシャツの選び方をわかりやすく解説します。
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